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郵便物などの取り扱いについて -新型コロナウイルス対策-

コラム

2020/5/24

長年、工場の品質管理や衛生管理に携わってきた、食品安全教育研究所 代表の河岸氏に、日ごろ見落としがちなオフィスでの衛生管理についてご寄稿をお願いした。

想定外と言う言葉はない

あなたの事業所に届けられた、郵便物、宅配便はどのように取り扱っていますか。

一般的には、従業員の出入り口から持ち込まれ、事務所のカウンター上で受け取り、受領印を押します。一般的に、宅配便の配達の方は、段ボール箱を持ったまま、カウンターまで持ってきます。その間に手洗いなどを行わないのが通例です。

郵便物は、建物の外にあるポストに投函されている事務所もあると思います。

ポストまで、事務所の方がとりに行き、郵便物に触れたままの状態で、事務作業を続けていませんか。汚染源の可能性のある物に、触れた方が、手を洗うことなく、事務所のカウンターを汚染していることを気がついていますか。

郵便物、宅配便の表面には、新型コロナウイルス等の、ウイルス、ゴミ、虫などの汚染源がついている可能性があります。また、日本では、あまり考えられていませんが、宅配便の中に、爆弾、炭疽菌などを入れたテロが海外では発生しています。「日本では発生するはず無いよ」と考えるのではなく、「日本でも発生するかもしれない。今、出来る事はなにか無いか」と考える必要があります。

「想定外」と言う言葉が、流行りましたが、想定外を無くし、従業員の安全を24時間×365日考え続けるのが、組織の責任者であるべきです。

表面の殺菌を行っているか

事務所内に、安全確認が出来ていないもの、ウイルスなどを持ち込まない考え方が必要です。事務所で働く従業員は、出勤時に、手を洗ってから事務所で作業します。たった一人の方が、電車の中でウイルスに触れて、そのまま手を洗わずに、ドアノブに触れて、入場すると、他の方の手にウイルスが付き、事務所内に汚染が広がってしまいます。

「手を洗ってから事務所に入場する」この簡単な考え方が、事務所内の感染を防ぎます。

郵便物も事務所と区分けされた、図の開封場のような場所を設け、表面をアルコールでしめらせた、ウエスで拭き取って殺菌する必要があります。

宅配便などは、開封場で段ボールを外し、工場内専用の容器に入れて、中身だけを事務所、現場に持ち込む事が必要です。開封せずに、宅配便を作業場内に入れている食品工場を見かけますが、農薬を混入させた事件が発生したときに、どのように農薬を作業場内に持ち込む事が出来るかを考えたときに、「設備部品」として、宅配便で持ち込むのが、一番容易だと私は考えました。

宛名以外の方が、必ず中身を確認する事が必要な理由です。

開封作業を行う方は、手袋、マスク、ゴーグル、専用の作業着を着用し、吸排気設備が完備されていることが必要です。空気の流れが、事務所側から入荷場に向かって流れるような工夫が必要です。将来的には、郵便物は、簡単な金属検出器が必要だと思います。

リストを作成しているか

大手の通販会社は、受領印を止めています。受領印をハンドヘルドの端末にサインを行うところもあります。また、全く受領印を取らずに、「置き配」の業者もあります。受け取った、受け取らないのトラブルを避けるためにも、宅配便、郵便物は、誰が運んで来たかを含めてリストの作成が必要です。

事業所に来られた、外部の訪問者は、玄関から入場し、手洗いをして事務所に入ります。しかし、郵便、宅配業者の方は、手を洗わずに、郵便物を持ったまま、段ボール箱を持ったまま、入荷場に来られます。外部から来られた方が、全員健康チャックを行い、手を洗った後、敷地内に入るようにしている、食品工場もありますが、現実的には、郵便配達の方に、健康チェック、手洗いを求めるのは、難しいと考えます。

トラブルが発生したときに、追跡出来るように、日時時間、運んで来た荷物、誰宛かのリストを作成することが、必要になります。

開封し、確認後担当者に渡す必要性

封書は、開封せずに宛名の方に渡すのではなく、開封場の担当者が、封書を開封し、異物、白い粉などの不審物が封入されていないかを確認後、宛名の方に渡すべきです。「親展」と書かれたものでも、宛名の方に断った上で中身を開封し確認すべきです。

郵便・宅配便の取り扱いについて

コラム

2020/5/24

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