食品工場・店舗・施設のための除菌・衛生管理の情報メディア

東京都、新型コロナの新たなモニタリング方法・指標を発表 7月1日から試行運用

行政・法律

2020/7/16

東京都の小池 百合子都知事は6月30日、新型コロナウイルス感染症に対応するための新たなモニタリング方法と指標について説明し、7月1日からの試行を経て、本格的に運用を開始すると発表した。

新たな方法では、「感染状況」と「医療提供体制」をみる指標として7項目を設定し、モニタリングを実施。それを踏まえ、医師や感染症の専門家が分析を行い、モニタリング会議にて現状を評価し、都の対応を決定。モニタリング会議は、週1回をベースに、感染の状況などに応じて随時開催するとしている。また、専門家の分析結果は、「感染状況」と「医療提供体制」に4段階で「総括コメント」をつけて発表する。なお、「総括コメント」に4段階を設けることは、小池知事が7月2日の記者会見で発表したものだ。

7月9日、東京都では、これまでで最大の224人の新型コロナウイルスの陽性者が確認された。モニタリング項目の分析も踏まえ、総括コメントでは、「感染状況」は上からの2段階目の「感染が拡大しつつあると思われる」に、「医療提供体制」についても上からの2段階目の「体制強化が必要であると思われる」に引き上げられた。

7つのモニタリング項目について

モニタリング項目

区分 モニタリング項目
感染状況 (1)新規陽性者数
潜在・市中感染 (2) #7119(東京消防庁救急相談センター)における発熱等相談件数
(3)新規陽性者における接触歴等不明者
医療提供体制 検査体制 (4)検査の陽性率(PCR・抗原)(検査人数)
受入体制 (5)救急医療の東京ルールの適用件数
(6)入院患者数
(7)重症患者数

上記項目の現在の数値を、前週・緊急事態宣言下での最大値と比較しながら分析

  • 注1 「#7119」:急病やけがの際に、緊急受診の必要性や診察可能な医療機関をアドバイスする電話相談窓口
  • 注2 「救急医療の東京ルール」:救急隊による5医療機関への受入要請又は選定開始から20分以上経過しても搬送先が決定しない事案
  • 注3 (1)~(5)は7日間移動平均で算出
  • 注4 (2)(5)は報告日の前日時点の数値であり、土曜日、日曜日と祝日は更新を行わない。
  • 注5 (4)は報告日の前日時点の数値であり、日曜日と祝日は更新を行わない。

新たなモニタリング指標(表参照)では、「感染状況」については、新規陽性者数のほか、潜在・市中感染を知るために、東京消防庁救急相談センター「#7119」における発熱等相談件数と、新規陽性者における接触歴等不明者(数・増加比)の項目を設定した。記者会見に同席した国立国際医療研究センター国際感染症センター長の大曲 貴夫氏は、「#7119」の発熱等相談件数の動きは「実際のコロナ患者さんが陽性と出る、新規の陽性者数の動きと非常に相関して動いているということを把握している」と説明した。

「医療提供体制」については、検査の状況を把握する「検査の陽性率(検査人数)」と、受入体制を把握する「入院患者数」など4項目を設定した。受入体制をみる項目では、救急隊による5医療機関への受入要請又は選定開始から20分以上経過しても搬送先が決定しない事案を、「救急医療の東京ルール」として新たに設けた。

専門家には、7項目のほか、たとえば、新規陽性者数の年代別発生状況や疑い患者の外来患者数など他の項目も参考にしてもらい、コメントを求めるとしている。

感染が拡大したときに、都が警鐘をならす「東京アラート」の運用は終了することとなる。小池知事は6月30日の会見で、これまでのモニタリングについて、緊急事態宣言下で、自粛の段階的な緩和や再要請の目安として、感染者数に着目した指標を設定してきたが、現在は、検査体制が大幅に充実し、医療提供体制も確保できていると説明。第2波に備えて、新しいモニタリングをしっかりと運用し、「必要な警戒をしながら、感染拡大の防止と経済社会活動との両立を図っていく」と述べた。

検査体制の充実と医療提供体制の確保が鍵に

また、小池知事は、感染防止対策を確実に進めていくためには、医療提供体制の確保と検査体制の充実が鍵となるとし、その取り組み状況を紹介した。東京都のPCR検査の実施体制は、3月下旬頃は1日あたり約220件程度だったが、現在は1日約3100件の体制を整えている。PCR検査に加え、抗原検査なども実施しており、これを活用して、今後まずは1日あたり1万件程度検査が行えるよう体制を強化していくとした。医療提供体制では、感染拡大状況に応じて、レベル1で1000床、レベル2で3000床、レベル3で4000床と、段階的に病床を確保することとしている。

行政・法律

2020/7/16

関連製品Sponsored by FUJITEX

  • 宿泊施設、オフィス、飲食店の除菌サービス

    宿泊施設、オフィス、飲食店の除菌サービス

    不特定多数の方が接触する可能性のある場所を次亜塩素酸水、 次亜塩素酸ナトリウム等を対象によって使い分け除菌清掃いたします。

    詳細を見る