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アサヒグループ、医療機関向けに消毒用高濃度エタノール製品を無償提供

ニュース

2020/6/15

アサヒグループホールディングス(東京都墨田区)は6月4日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い不足する消毒用エタノールの代替品として、ニッカウヰスキー(東京都港区)で高濃度エタノール製品を製造し、東京都を通じて医療機関等へ無償で提供すると発表した。

製造する高濃度エタノール製品はアルコール分80%で、消毒用エタノールの代替品としてそのまま手指消毒用に使用することができる。ニッカウヰスキー宮城峡蒸溜所で製造したスピリッツ用アルコールの一部を同社柏工場で製品化する。製造数量は18L缶入り約2,000本で、6月より製造を開始し、6月から8月にかけて提供する予定。

アサヒグループは、事業を通じた持続可能な社会への貢献をグループ理念の行動指針・約束として掲げ、世界各国で地域社会への支援を行っている。医療機関向け高濃度エタノール製品の無償提供もその取り組みの一環で行う。

高濃度エタノール製品が手指消毒用代替品として使用可に

厚生労働省は3月23日、新型コロナウイルス感染症対策として、医薬品・医薬部外品の手指消毒用エタノールの需給が逼迫している状況を受け、医療機関等において、やむを得ない場合に限り、高濃度エタノール製品を手指消毒用エタノールの代替品として用いることは差し支えないとの通達を出した。なお、この取り扱いは、臨時的・特例的なものだとしている。

同省は4月10日と4月22日にこの通達を改定している。改定後の高濃度エタノール製品の要件は、

  • エタノール濃度が原則70~83vol%の範囲内であること(消毒効果が十分に得られるよう、より高濃度のものは精製水等で同範囲に薄めて使用すること。なお、新型コロナウイルスに対して、60vol%台のエタノールによる消毒でも一定の有効性があると考えられる報告等があることを踏まえ、70vol%以上のエタノールが入手困難な場合には、手指消毒用として、60%台のエタノールを使用しても差し支えないこと。)。
  • 含有成分に、メタノールが含まれないものであること。

とした。また、高濃度エタノール製品の入手に当たっては、(1)アルコール事業法に規定する特定アルコールを取り扱う既存の事業者、(2)アルコール事業法に規定する許可事業者から購入したアルコールを用いて高濃度アルコール製品を製造する既存の事業者、(3)酒税法に規定する酒類製造者または酒類販売業者、のいずれかから購入することとした。

また、国税庁は、酒類製造者が製造する「高濃度エタノール製品」に該当する酒類のうち、一定の要件を満たしたものを酒税法上の「不可飲処置」が施されたもの(酒税を課さないもの)として承認する取扱いを5月1日から開始した。

酒造メーカーも高濃度エタノール製品を販売

こうした措置を受け、酒税が免税となり、消毒用エタノールの代替品となる高濃度エタノール製品の製造・販売する酒造メーカーが増えている。たとえば、泡盛メーカーのまさひろ酒造(沖縄県糸満市)は、消毒用エタノールの代用品として使用できる、66%のアルコール濃度のウオッカを販売。明利酒類(茨城県水戸市)は、高濃度エタノール製品「メイリの65% 魁YELLOW」を開発し、自社のオンラインショップで販売を開始した。

また、梅乃宿酒造(奈良県葛城市)は5月15日、葛城市と、新型コロナウイルス感染症対策を目的として、高濃度エタノール製品の製造と供給等について協定を締結したと発表した。この協定は、梅乃宿酒造において、葛城市が市内の医療機関等に無償提供する消毒用アルコールの製造を行うとともに、同社が販売する消毒用アルコールの一般販売に先駆けて葛城市民へ先行販売を行うというものだ。

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2020/6/15

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