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KDDIなど、オンデマンド相乗りタクシーで3密を避けて通勤 実証実験を開始

ニュース

2020/7/20

KDDI(東京都千代田区)と国際自動車(東京都港区)、未来シェア(北海道函館市)は7月9日、アフターコロナ時代を見据えた新たな通勤スタイルの確立に向け、KDDI社員を対象に「オンデマンド相乗り通勤タクシーサービス」の実証実験を東京都内で実施すると発表した。

この実証実験では、都内通勤における公共交通機関の混雑を避けた快適性、3密を避けた特定少人数での移動の安全性、渋滞回避による所要時間、「相乗り」に対するユーザーの受容性などを検証する。

具体的には、このサービスでは、利用者はアプリを用いて、希望の乗降場所・時刻を指定し、通勤のためのタクシー配車を予約する。予約締め切り後に相乗りマッチング計算を行い、運行ルートを確定。タクシーは、乗車場所・時刻に利用者を複数人ピックアップしながら、目的地周辺まで送迎する。

また、保健所指導のもと、3密対策を徹底し、安全の確保に努めてサービスを提供する。具体的な対策は、少人数での移動(非密集)/ソーシャルディスタンスを意識した座席設定(非密接)/常時の換気実施(非密閉)/送迎後のアルコール消毒/ドライバーと乗客の事前検温、マスク着用/運転席と客席を仕切る飛沫防止ビニールカーテンの設置だ。

飛沫防止ビニールカーテン

実証実験(サービス)の対象者はKDDI社員、約2,000名(延べ人数)。実施期間は7月13日~8月7日の約1カ月間。平日のみ運行する。実施エリアは、都内(一部エリア)と飯田橋・新宿・虎ノ門エリアのKDDI事業所間。対象車両はミニバンタクシー10台程度。

この実証実験において、KDDIはサービス設計、運行の全体統括、国際自動車はタクシー運行、未来シェアは相乗り配車システムの提供、を担当する。各社は、今後本格化するMaaS(Mobility as a Service)サービス拡大やアフターコロナ時代における新たな移動体験価値の創出に寄与していくとしている。

未来シェアは、現在の公共交通が抱える課題の解決に向けて、AIを活用した「乗合タクシー」「オンデマンドバス」などのサービスを展開している。なお、オンデマンドは、利用者の注文に応じて、商品やサービスを提供することをいう。MaaSは、ICTを活用して交通手段をクラウド化することで、モビリティサービスを統合し、シームレスにつなぐ新しい移動の概念をいう。

濃厚接触者を特定・隔離も容易に

国土交通省の調査結果(2019年7月)によると、東京圏の都市鉄道の最混雑区間における混雑率は199%と高止まりしており、社員にとって満員電車による通勤は、大きな負担となっている。また、新型コロナウイルス感染症の影響が続くなか、混雑した電車に乗り出勤・出社する社員は、不特定多数の乗客と接触した通勤となっている。

「オンデマンド相乗り通勤タクシーサービス」が利用できるようになると、混雑した電車に乗らずにすみ、着座して快適に移動することが可能になる。また、万が一社員の新型コロナウイルス感染症の発症が発覚した場合には、出・退勤の移動データを元に濃厚接触者を特定・隔離し、感染拡大を阻止することができる。

KDDIは同実証実験を通じて蓄積したデータを活用し、サービス化に向けた本格検討を進め、オンデマンドサービスの創出やMaaSサービス拡大を目指す。

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2020/7/20